診療報酬

救急医療管理加算 (1日につき)

  • 救急医療管理加算1 1,050点
  • 救急医療管理加算2 420点

緊急入院が必要な重症患者に対して救急医療が行われた場合に、7日を限度に算定できます。

今回の改定では、単なる経過観察や重症化リスクが高いために入院させる場合など、「入院時点で重症患者でない場合は算定できない」ことが明確化されました。また、加算2において「その他の重症な状態」の患者割合が直近6カ月間で5割以上の医療機関では「210点」で算定する減算措置が導入されました。

なお、加算としては、患者が6歳未満の場合の「乳幼児加算」(400点)、6歳以上15歳未満の場合の「小児加算」(200点)があります。

【主な算定要件】

  • 「加算1」の対象は次の①~⑫の状態、「加算2」の対象は①~⑫に準ずる状態又は⑬の状態
    1. 吐血、喀血又は重篤な脱水で全身状態不良の状態
    2. 意識障害又は昏睡
    3. 呼吸不全で重篤な状態
    4. 心不全で重篤な状態
    5. 急性薬物中毒
    6. ショック
    7. 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等)
    8. 広範囲熱傷、顔面熱傷又は気道熱傷
    9. 外傷、破傷風等で重篤な状態
    10. 緊急手術、緊急カテーテル治療・検査又はt-PA療法を必要とする状態
    11. 消化器疾患で緊急処置を必要とする重篤な状態
    12. 蘇生術を必要とする重篤な状態
    13. その他の重症な状態
  • 次の内容を診療報酬明細書の摘要欄に記載する
    1. ア)
      ①~⑫のうち該当する状態(「加算2」の場合は準ずる状態又は⑬の状態として該当するもの)
    2. イ)
      ②、③、④、⑥、⑦又は⑧の状態に該当する場合は、それぞれの入院時の状態に係る指標(P/F比は酸素投与前の値とする。ただし、酸素投与前の測定が困難である場合は、酸素投与後の値である旨及び酸素投与後の値並びにFiO2を記載する。また、酸素投与前の測定が困難であって、かつ③に掲げる状態であってP/F比400以上の場合は、呼吸不全と判断する根拠となった理学的所見について記載する)
    3. ウ)
      入院後3日以内に実施した検査、画像診断、処置又は手術のうち主要なもの
    4. エ)
      ②の状態であってJCS(Japan Coma Scale)0の状態、③の状態であってP/F比400以上の状態、④の状態であってNYHA Ⅰ度の状態、⑧の状態(顔面熱傷もしくは気道熱傷を除く)であってBurn Index0の状態について、緊急入院が必要であると判断した医学的根拠

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