短期滞在手術等基本料1 （日帰り）
いわゆる日帰り手術における術前・術後管理や検査、画像診断等を包括評価した点数です。今回の改定では、対象となる手術等の入院外での実施状況を踏まえ、評価が「主として入院で実施されている手術を行った場合」と「それ以外」に2区分されました。「それ以外」が実質的な新設扱いで、点数も引き下げられました。
【短期滞在手術等基本料1の点数】
| イ）主として入院で実施されている手術を行った場合 | （1）麻酔を伴う手術を行った場合 | 2,947点 |
|---|---|---|
| （2）（1）以外の場合 | 2,718点 | |
| ロ）イ以外の場合 | （1）麻酔を伴う手術を行った場合 | 1,588点 |
| （2）（1）以外の場合 | 1,359点 |
【短期滞在手術等基本料1の主な施設基準等】
- ①手術を行う場合は、術後の患者の回復のための専用病床を有する回復室を確保（許可病床の必要はない）
- ②看護師が常時患者4人に1人の割合で回復室に勤務
- ③手術を行う場合は、退院後概ね3日間の患者に対し、24時間緊急対応の可能な状態（他医療機関との提携でも可）
- ④短期滞在手術（全身麻酔を伴うものに限る）の実施日に麻酔科医が勤務
- ⑤術前に患者に十分説明し、文書による同意を得る
【短期滞在手術等基本料1の対象となる手術等】
（下線は「イ」の対象となる手術等）
- 内分泌負荷試験（下垂体前葉負荷試験、成長ホルモン〔GH〕〔一連として〕）
- 小児食物アレルギー負荷検査
- 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径4cm以上〔6歳未満に限る〕）
- 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径6cm以上12cm未満〔6歳未満に限る〕）（長径12cm以上〔6歳未満に限る〕）
- 腋臭症手術
- 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（手、足〔手に限る〕）
- 骨内異物（挿入物を含む）除去術（鎖骨、膝蓋骨、手、足、指〔手、足〕その他〔手に限る〕）
- 半月板切除術（関節鏡下を含む）
- ガングリオン摘出術（手、足、指〔手、足〕〔手に限る〕）
- 手根管開放手術（関節鏡下を含む）
- 涙管チューブ挿入術（涙道内視鏡を用いるもの）
- 眼瞼内反症手術（皮膚切開法）
- 眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法）（その他のもの）
- 翼状片手術（弁の移植を要するもの）
- 治療的角膜切除術（エキシマレーザーによるもの〔角膜ジストロフィー又は帯状角膜変性に係るものに限る〕）
- 緑内障手術（水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術）
- 水晶体再建術※
- 乳腺腫瘍摘出術
- 気管支狭窄拡張術（気管支鏡によるもの）
- 気管支腫瘍摘出術（気管支鏡又は気管支ファイバースコープによるもの）
- 経皮的シャント拡張術・血栓除去術（初回）（初回実施後3カ月以内に実施する場合）
- 下肢静脈瘤手術（抜去切除術）（硬化療法〔一連として〕）（高位結紮術）
- 下肢静脈瘤血管内焼灼術
- 下肢静脈瘤血管内塞栓術
- 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜切除術）
- 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径2cm未満）
- 痔核手術（脱肛を含む）（硬化療法〔四段階注射法によるもの〕）
- 肛門良性腫瘍、肛門ポリープ、肛門尖圭コンジローム切除術（肛門ポリープ、肛門尖圭コンジローム切除術に限る）
- 尿失禁手術（ボツリヌス毒素によるもの）
- 顕微鏡下精索静脈瘤手術
- 経尿道的レーザー前立腺・蒸散術
※：
眼内レンズを挿入する場合の「その他のもの」は「ロ」の対象
