DPC包括評価の仕組み

包括と出来高の組み合わせ

DPCの最大の特徴は、さまざまな診療行為に対する1日当たりの報酬が包括評価となっていることです。ただし、全ての診療行為が包括されているわけではなく、医科点数表に基づき出来高算定するものも多数あります。つまり、DPCでは包括点数と出来高点数を組み合わせて請求を行います。

具体的には、医科点数表の入院基本料や検査、画像診断、投薬、注射等の病院の運営に要する“ホスピタルフィー的要素”の費用は、1日当たり包括点数に含まれ、医学管理や手術等の医師の専門的な技術を要する“ドクターフィー的要素”の費用は、出来高で算定する仕組みになっています。

報酬額の算定式

DPCの総報酬額の算定式は下記のようになります。

DPCにおける総報酬額 =「診断群分類による包括評価」+「出来高評価」+「入院時食事療養費等」

「診断群分類による包括評価」は、“診断群分類点数表”(参照)の1日当たり包括点数を基に下記の式で算定し、出来高評価については、医科点数表を基に算定します。

診断群分類による包括評価
=「診断群分類番号ごとの1日当たり包括点数」×「入院日数」×「医療機関別係数」× 10円

包括評価の仕組み(概要図)

医科点数表で見る包括項目

DPCの評価で包括されている項目を医科点数表の構成に沿って示すと、下図のようになります。

なお、第2章第10部手術、第11部麻酔、第12部放射線治療の項目は、全て出来高算定となっています。

【医科点数表の構成】
医科点数表の構成

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