DPCコードの構成と意味
DPCでは、患者に割り振る14桁のDPCコードが3,248あります。このうち、2,477(支払い分類数は2,348)のコード(診断群分類番号)に包括点数が設定されており、2024年3月21日付の官報で告示されています。
14桁のDPCコードには、下図のような意味があり、最初の6桁は傷病名に相当します。
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DPCコードの決定の際、「手術」の有無を判断するに当たって、輸血のみを実施した場合の取り扱いは?
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輸血の費用は、医科点数表において第2章第10部手術の第2節輸血料に定められています(参照)。従って、輸血のみを実施した場合でも、「手術あり」として取り扱うことになります。
ただし、手術等管理料又は輸血管理料のみを算定した場合については、「手術なし」を選択します。
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複数の疾患がある患者のDPCコードは?
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DPCコードの決定に当たっては、主治医が「一入院当たり医療資源を最も投入した傷病名」(医療資源病名)に基づき、1つだけ選択することになっています。従って、「主傷病」と「入院の契機となった傷病」「入院後に発症した合併症」など複数の疾患がある患者でも、一入院につき、1つのDPCコードしか選ぶことができません。
例えば、「胃がん」全摘の入院患者が「敗血症」になった場合、敗血症が医療資源を最も投入した傷病であれば、医療資源病名は「敗血症」となり、これに基づき、DPCコードを選択します。この選択(コーディング)によって、包括点数が大きく変動するため、DPCコードの決定を行う医師への支援も含めたコーディングのバックアップ体制をいかに整えるかが重要です。
なお、適切な傷病名のコーディングを行うための参考資料として「DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト」(参照)が作成されています。