ベーチェット病における最新の安全性情報(2012年2月23日までに、使用成績調査ならびに自発報告として医療機関より報告された副作用のうち、独立行政法人医薬品医療機器総合機構へ完了報告した症例を対象*)は、以下のとおりです。
- 重篤な副作用は50例報告されています。
- 主な内訳は、肺炎5例、間質性肺疾患3例、蜂巣炎、サイトメガロウイルス感染、ニューモシスティスジロヴェシ肺炎、敗血症性ショック、副鼻腔炎、発熱、脱髄、胃腸炎、播種性結核、筋力低下、乾癬、各2例等です。なお、因果関係が否定できない副作用による死亡例が1例(ニューモシスティスジロヴェシ肺炎)報告されています。
- 副作用の発現、重篤化を防止するために、次の点にご留意ください。
【結核に関して】 |
本剤投与で陳旧性結核が再燃する可能性があるため、投与前には結核に関する十分な問診、胸部レントゲン検査、ツベルクリン反応検査、適宜胸部CT検査、インターフェロンγ応答測定(クォンティフェロン)を行ってください。 |
【肺炎に関して】 |
発熱、咳嗽、呼吸困難といった症状が発現した場合には、肺炎の鑑別診断を行い、それに応じた適切な治療を行ってください。鑑別診断よりも治療を優先する場合は、初期から複数の治療薬での治療を考慮してください。 |
【重篤な投与時反応に関して】 |
本剤投与によりinfusion reactionが発現する可能性があるため、適切な薬剤治療(エピネフリン、副腎皮質ホルモン剤、抗ヒスタミン剤又はアセトアミノフェン等)や緊急処置を直ちに実施できるようにしておいてください。 |
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症例数につきましては、確認依頼を行っているデータの集積により、今後変更されることをご了承ください。 |