バリキサQ&A

Q.透析患者へのバリキサの投与は?

A.
電子化された添付文書(電子添文)の「9.2 腎機能障害患者」に、「ガンシクロビルの血中半減期の延長とクリアランスの低下の報告がある。」と記載されています。

バリキサは経口投与された後に活性代謝物であるガンシクロビルに代謝され、主に糸球体濾過及び尿細管分泌により尿中に排泄されます。腎機能障害のある患者を対象とした薬物動態試験(外国データ)において、腎機能の低下により消失半減期の延長が認められています。そのため、クレアチニンクリアランスを指標に投与量の調節が必要です1)

電子添文 7.用法及び用量に関連する注意 に記載されている透析患者の成人における外国での標準的な本剤の減量の目安は、以下のとおりです。
  バリキサドライシロップの用法及び用量
CMV感染症の初期治療 CMV感染症の維持治療
臓器移植(造血幹細胞移植を除く)におけるCMV感染症の発症抑制
クレアチニンクリアランス
< 10 mL/min
1回200mgを週3回透析後 1回100mgを週3回透析後

クレアチニンクリアランス<10mL/minの血液透析を受けている患者では1日量が450mg未満となるので、バリキサ錠は服用できません2)。(バリキサは催奇形性および発がん性のおそれがあるので、錠剤の分割・粉砕はできません(電子添文 14.1.1))
バリキサドライシロップまたはガンシクロビル点滴静注製剤(デノシン)を使用して下さい。
ただし、バリキサとガンシクロビル点滴静注製剤(デノシン)の効能又は効果は異なっています。効能又は効果については、最新の電子添文をご確認ください。
参考資料: 1) インタビューフォーム Ⅴ.治療に関する項目 4.用法及び用量に関連する注意
2) インタビューフォーム Ⅶ.薬物動態に関する項目 10.特定の背景を有する患者

[管理番号:7342]

※電子添文はこちらよりご覧いただけます

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