Q.症候性先天性サイトメガロウイルス（CMV）感染症とは？
A.
先天性CMV感染症とは、CMV感染症の１つで、妊婦が妊娠中にCMVに初感染・再感染、または再活性化し、このウイルスが胎盤を介して胎児に移行して感染し、出生時に神経学的徴候もしくは非神経学的徴候をきたす感染症です1)。
先天性CMV感染の20～30％が症候性感染児、70～80％が無症候性感染児として出生し、症候性感染児の約90％が精神遅滞、運動障害、難聴などの後遺症を残し、無症候性感染児でも約10％に難聴などの後遺症を残すとされています1)。
■症状（出生時）2)3)
・脳の症状（脳室周囲石灰化、脳室拡大、小頭症など）
・網脈絡膜炎
・聴力障害（聴性脳幹反応異常）/難聴
・肝脾腫大、肝機能異常、黄疸
・血小板減少、播種性血管内凝固症候群（DIC）
・胎児発育遅延に伴う低出生体重
・痙攣
| 参考資料： |
1) |
山田秀人：周産期医学／51／3／386-389／2021 |
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2) |
小児慢性特定疾病情報センター. 90 先天性サイトメガロウイルス感染症（バージョン1.0）
https://www.shouman.jp/disease/details/11_32_090/（2022年9月27日確認） |
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3) |
サイトメガロウイルス妊娠管理マニュアル 2018（第2版）
https://www.med.kobe-u.ac.jp/cmv/pdf/pnf_s2.pdf（2022年10月4日確認） |
［管理番号：17184］
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