バリキサQ&A

Q.バリキサ投与後の骨髄抑制の発現時期と対処法は?

A.
骨髄抑制の発現時期は次の通りです。

バリキサの使用成績調査(全例調査/HIV感染症)における重篤な血球減少の発現までの日数1)
(重篤な血球減少:汎血球減少症、白血球数減少、骨髄機能不全、貧血、白血球減少症、好中球減少症)
HIV感染症 7日以下 6(26.1)
8日以上14日以下 8(34.8)
15日以上21日以下 1(4.3)
22日以上 5(21.7)
不明・未記載 3(13.0)
平均±標準偏差 22.0日±26.6日
最小値~中央値~最大値 5日~11日~107日
安全性解析対象症例数212例、重篤な血球減少の発現症例数22例

バリキサの使用成績調査(全例調査/固形臓器移植)における重篤な血球減少の発現までの日数1)
(重篤な血球減少:白血球数減少、好中球数減少、好中球減少症、顆粒球減少症、白血球減少症、汎血球減少症)
固形臓器移植 7日以下 4(19.0)
8日以上14日以下 7(33.3)
15日以上21日以下 4(19.0)
22日以上 6(28.6)
平均±標準偏差 74.8日±194.4日
最小値~中央値~最大値 1日~14日~892日
安全性解析対象症例数325例、重篤な血球減少の発現症例数19例

バリキサの使用成績調査(全例調査/造血幹細胞移植)における重篤な血球減少の発現までの日数1)
(重篤な血球減少:白血球数減少、血小板数減少、汎血球減少症、血小板減少症、貧血、好中球数減少、好中球減少症、白血球減少症、赤血球数減少)
造血幹細胞移植 7日以下 26(27.7)
8日以上14日以下 31(33.0)
15日以上21日以下 20(21.3)
22日以上 17(18.1)
平均±標準偏差 13.9日±9.2日
最小値~中央値~最大値 1日~12日~51日
安全性解析対象症例数355例、重篤な血球減少の発現症例数77例

バリキサの活性代謝物であるガンシクロビルによる骨髄抑制は可逆的なものと考えられています2)ので、対処法としては休薬・減量を考慮して下さい。

骨髄抑制発現時の対処法として、電子化された添付文書 7. 用法及び用量に関連する注意に以下の記載があります。
7.1 本剤投与中、好中球減少(500/mm3未満)、血小板減少(25,000/mm3未満)又はヘモグロビン減少(8g/dL未満)等、著しい骨髄抑制が認められた場合は、骨髄機能が回復するまで休薬すること。これより軽度の好中球減少(500~1,000/mm3)及び血小板減少(25,000~50,000/mm3)の場合は減量すること。
参考資料: 1) バリキサ錠450mg 使用成績調査報告書(HIVにおけるCMV感染症・臓器移植におけるCMV感染症) XPMS200A-/2015年4月作成
2) 川上 純一ら:薬事/40/4/01193~01202/1998

[管理番号:16307]

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