A.
電子化された添付文書(電子添文)上、承認された効能又は効果は、以下の通りです。
○下記におけるサイトメガロウイルス(CMV)感染症
・後天性免疫不全症候群
・臓器移植(造血幹細胞移植も含む)
・悪性腫瘍
○[バリキサのみ]臓器移植(造血幹細胞移植を除く)におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制
○[バリキサドライシロップのみ]症候性先天性サイトメガロウイルス感染症
これらの基礎疾患のないCMV感染症に投与することはお勧めできません。
<参考>
現在、日本でCMV感染症対策に用いられる抗ウイルス薬には、ガンシクロビル(デノシン)、バルガンシクロビル(バリキサ)、ホスカルネット、レテルモビルがあります1)。
これらの薬剤はいずれも、適応となるCMV感染の状況や背景疾患に制限があり、CMV感染症と診断されても適応を有する治療薬がない場合があります(各薬剤の適応症や使い方等については、それぞれの電子添文をご確認ください)。
そのため、適応外でもやむを得ずデノシンやバリキサの投与が考慮されることがありますが、後天性免疫不全症候群、臓器移植、悪性腫瘍以外のCMV感染症に対するデノシン・バリキサの有効性・安全性は確立されていません。
保険については、各都道府県の審査支払機関によって見解が異なる可能性がありますので、各審査支払機関へ確認をお願いします。
参考資料: |
1) |
よくわかるサイトメガロウイルス感染症(VLX-305) |
[管理番号:16295]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます