A.
レミケードの電子化された添付文書上、特に注意喚起はされていません。
ただし、関節リウマチに対してレミケードを投与する際にはメトトレキサート製剤を併用することとされていますが[1]、メトトレキサート製剤は慢性肝疾患のある患者には禁忌です[2]。
レミケードのクローン病の海外臨床試験で単回持続静脈内投与(5~20mg/kg) したとき、肝機能の指標と薬物動態パラメータの間に明確な相関は認められませんでした[3]。
なお、レミケードを含む抗TNF製剤によるB型肝炎ウイルスの再活性化が報告されているため、レミケード投与に先立って、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認してください[1]。
B型肝炎ウイルスキャリアの患者(HBs抗原陽性)又は既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体またはHBs抗体陽性)では、対応について日本肝臓学会の肝臓専門医にコンサルトし、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意してください[1,4]。
| 参考資料: |
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レミケード 電子化された添付文書 |
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[2] |
メトトレキサート錠2mg「タナベ」 電子化された添付文書 |
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[3] |
2002年1月承認時申請資料概要 ヘ.吸収、分布、代謝および排泄に関する資料 Ⅲ.ヒトにおける成績 2.欧米人における成績 |
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[4] |
日本肝臓学会:B型肝炎治療ガイドライン(第4版)(2022年6月) |
[管理番号:15760]
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[ 2025年11月 更新 ]