A.
高齢者への投与について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.8 高齢者
感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。一般に生理機能(免疫機能等)が低下している。
高齢者では、レミケード投与中の感染症(肺炎)のリスクが高いことが示されています。
●関節リウマチ患者5,000例を対象としたレミケードの国内市販後調査における多重ロジスティック回帰により、高齢者(60歳代以上)が細菌性肺炎のリスク因子のひとつであると示されました。細菌性肺炎のオッズ比(95%信頼区間)は、50歳代と比較して、60歳代では1.90(1.18~3.07)、70歳代以上では2.57(1.48~4.45)でした1)。
●レミケードを投与された関節リウマチ患者を対象としたニューモシスチス肺炎の国内ケース・コントロール研究において、高齢者(65歳以上)のニューモシスチス肺炎のハザード比(95%信頼区間)は3.77(1.54~9.25)でした2)。
参考資料: |
1) |
Takeuchi T, et al.:ANN RHEUM DIS/67/2/00189~00194/2008 |
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2) |
Harigai M, et al.:NEJM/357/18/01874~01876/2007 |
[管理番号:15713]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年10月 更新 ]