A.
褐色細胞腫またはパラガングリオーマの患者への投与について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.8 未治療の褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者
7. 用法及び用量に関連する注意
〈効能共通〉
7.1 褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
〈効能共通〉
9.1.9 褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者
本剤の単独投与により急激に血圧が上昇することがある。
褐色細胞腫またはパラガングリオーマから分泌されるカテコールアミンは、αおよびβ受容体を刺激し、高血圧や頻脈発作を引き起こします1)。α遮断薬による初期治療を行って後負荷を軽減した後にβ遮断薬を追加し、β遮断薬による治療開始後も、常にα遮断薬を併用して下さい1)2)。
参考資料: |
1) |
甲斐 久史 他:日本臨牀/62/S003/587~590/2004 |
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2) |
荻原 俊男 他:β遮断薬のすべて 第3版(2009年)p.370~373 |
[管理番号:11074]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年10月 更新 ]