ジスバルQ&A

Q.ジスバルによるQT延長が起こる機序、対処方法は?

A.
ジスバルによるQT延長の発現機序については、明らかにされていません。

ジスバルの投与を開始する前に、失神の既往歴及び突然死の家族歴の聴取を十分に行ってください1)
また、投与後は患者の観察を十分に行い、QT延長が疑われる兆候(脈の乱れ、めまい、動悸、失神等)に注意してください。これらの兆候が認められた場合は速やかに担当の医師、薬剤師に連絡するよう患者及びその家族に指導してください1)
さらに、活性代謝物の血漿中濃度が上昇した際にQT延長があらわれるおそれがあるので、以下の患者では特に、ジスバルの投与前及び投与中は定期的に心電図検査を行う等、患者の状態を慎重に観察してください。以下に該当しない場合でも、可能な限り心電図検査を実施することを考慮してください1)

・遺伝的にCYP2D6の活性が欠損していることが判明している患者
・QT延長を起こしやすい患者(著明な徐脈等の不整脈又はその既往のある患者、うっ血性心不全の患者、低カリウム血症又は低マグネシウム血症のある患者)
・中等度以上の肝機能障害患者(Child-Pugh分類クラス:B又はC)
・強いCYP2D6阻害剤※1(パロキセチン、キニジン等)を使用中の患者
・強いCYP3A阻害剤※1(イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)を使用中の患者
・弱いCYP2D6阻害剤と中程度以上のCYP3A阻害剤の両方を使用中の患者
・QT延長を起こすことが知られている薬剤※2を使用中の患者

※1 適正使用ガイド別冊 薬物相互作用一覧2)にCYP2D6阻害薬及びCYP3A阻害薬一覧を掲載しています。但し、本一覧で全ての阻害剤を網羅しているものではありません。
※2 当該薬剤の電子化された添付文書上、QT延長に関する注意喚起があるものを指します。

[管理番号:16628]

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