A.
重大な副作用は以下の通りです。
なお、副作用に関する最新情報につきましては、電子化された添付文書をご確認ください。
1.低血糖
低血糖症状が発現するおそれがあります。他のDPP-4阻害剤で、スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来す例やカナグリフロジンの海外臨床試験では、インスリン製剤との併用で低血糖が報告されています。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行い、α-グルコシダーゼ阻害薬との併用時にはブドウ糖を投与してください1)。
〔主な自覚症状〕お腹がすく、冷汗が出る、血の気が引く、疲れやすい、手足のふるえ、けいれん、意識の低下2)
2.脱水(頻度不明)
口渇、多尿、頻尿、血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には、休薬や補液等の適切な処置を行ってください。脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症等を発現した例が報告されています1)。
〔主な自覚症状〕喉が渇く、体重が減る、立ちくらみ、めまい、疲れやすい、体に力が入らない、手足がつる2)
3.ケトアシドーシス(頻度不明)
ケトアシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスを含む)があらわれることがあります1)。
〔主な自覚症状〕意識の低下、吐き気、嘔吐、腹痛2)
4.腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症(頻度不明)
腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)があらわれ、敗血症(敗血症性ショックを含む)に至ることがあります1)。
〔主な自覚症状〕2)
腎盂腎炎:寒気、ふるえ、発熱、背中を叩くと痛い
フルニエ壊疽:陰部の痛み、発熱、体がだるい、陰部の皮膚が赤~赤紫色に腫れる、痛みを伴う水ぶくれができただれたりする
敗血症:発熱、悪寒、脈が速くなる、体がだるい
5.腸閉塞(頻度不明)
高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行ってください1)。
〔主な自覚症状〕便やおならが出にくい、吐き気、嘔吐、お腹が張る、腹痛2)
6.肝機能障害(頻度不明)
AST、ALTの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあります1)。
〔主な自覚症状〕疲れやすい、体がだるい、力が入らない、吐き気、食欲不振2)
7.間質性肺炎(頻度不明)
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施してください。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行ってください1)。
〔主な自覚症状〕咳、息切れ、息苦しい、発熱2)
8.類天疱瘡(頻度不明)
水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行ってください1)。
〔主な自覚症状〕全身の皮膚に少し押した程度では破れない大小の水ぶくれ(水疱)が多発する、じんま疹の様な痒くて赤い発疹をともなうことがある、ごくまれに粘膜が癒着することがある2)
9. 急性膵炎(頻度不明)
持続的な激しい腰痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行ってください1)。
〔主な自覚症状〕吐き気、嘔吐、激しい上腹部の痛み、背中の痛み、お腹にあざができる、お腹が張る2)
参考資料: |
1) |
電子化された添付文書 |
|
2) |
患者向医薬品ガイド |
[管理番号:14122]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年10月 更新 ]