A.
授乳婦への投与について、電子化された添付文書(電子添文)には、以下の記載があります。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで母乳への移行が認められている。
母乳中の胆汁酸を測定した海外文献では、ウルソデオキシコール酸(UDCA)500~1500mg/日※を投与した患者における母乳中胆汁酸に占めるUDCAの割合(21.5%、n=20)は、UDCA非投与例における割合(1.5%、n=4)より高かったと報告されています(p=0.003、Mann-Whitney順位和検定)。UDCA投与例の母乳から新生児が1日当たりに摂取するUDCA量は27μg(新生児の胆汁酸プールの0.0005%)と推定されました1)。
※ウルソの承認された用法及び用量は、1回50mgを1日3回経口投与または1日600mgを3回に分割経口投与です。用法及び用量については電子添文をご確認下さい。
<参考>
厚生労働省事業 妊娠と薬情報センターの医療関係者向けホームページに「授乳中の薬の使用について」のサイトがあります。
参考資料: |
1) |
Šimják P, et al.:SCIENTIFIC REPORTS/12/1/19543/2022 |
[管理番号:1474]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2023年7月 更新 ]