A.
タバコは併用注意に該当します1)。
テオフィリンの代謝にはCYP1A2が主たる分子種として、CYP3A4やCYP2E1がマイナーな分子種として関与することが示唆されていますが2)、タバコの煙に含まれる成分によりCYP1A2が誘導されるため3)、テオフィリンのクリアランスが上昇して血中濃度が低下すると考えられます1)。
喫煙者が禁煙する際(禁煙補助剤であるニコチン製剤使用時を含む)は、テオフィリンの血中濃度が上昇して中毒症状があらわれるおそれがあるため、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量または投与を中止するなど適切な処置を行って下さい1)。
キーワード:たばこ、煙草
参考資料: |
1) |
電子化された添付文書 |
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2) |
島田 典招 他:薬物動態/10/3/00413~00419/1995 |
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3) |
澤田 康文 他:日本医事新報//4734/00042~00047/2015 |
[管理番号:6103]
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