A.
高齢者について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.8 高齢者
高い血漿中濃度が持続するおそれがある。主として腎臓から排泄されるが、一般に高齢者では生理機能が低下していることが多い。
●65歳以上の高齢者10例にタリオン錠10mgを1日2回、3日間(最終日は1回)反復経口投与したときの血漿中ベポタスチン濃度を測定し、その結果を非高齢者と比較すると、CmaxおよびAUCは初回投与時では高齢者でそれぞれ1.2倍および1.4倍、定常状態ではともに1.5倍の値を示しました。対象となった高齢者のクレアチニンクリアランスは61.7~126.7mL/min(平均86.1mL/min)でした1)。
●タリオン錠の使用成績調査において年齢別に副作用発現頻度を解析した結果は、以下の通りでした。
【アレルギー性鼻炎に対する使用成績調査】2)
副作用発現頻度は、65歳以上が1.69%(7/414例)、15歳以上65歳未満が1.47%(32/2,181例)、15歳未満が1.49%(3/201例)でした。
【蕁麻疹、皮膚疾患に伴う掻痒に対する使用成績調査】3)
副作用発現頻度は、65歳以上が2.18%(10/459例)、15歳以上65歳未満が3.10%(36/1,163例)、15歳未満が2.86%(1/35例)でした。
参考資料: |
1) |
熊谷 雄治 他:臨床医薬/13/5/01169~01185/1997 |
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2) |
馬場 廣太郎:新薬と臨牀/56/2/00120~00143/2007 |
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3) |
川島 眞:新薬と臨牀/56/8/01281~01295/2007 |
[管理番号:10882]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年1月 更新 ]