Q.肝機能障害患者へのサアミオンの投与は?
A.
電子化された添付文書上は特に注意喚起されていません。
弊社にて肝障害患者にサアミオンを投与して薬物動態等を検討したデータはありません。
ご参考までに、ニセルゴリンは投与後に加水分解されて1-MMDLになり、さらに代謝されてMDLになりますが、1-MMDLからMDLになる過程に肝代謝酵素のCYP2D6が関与しています1)。代謝物は主に尿中へ排泄されます2)。
動物実験のデータでは、1-MMDLにはニセルゴリンよりも弱い薬理活性が認められ、MDLには薬理活性は認められませんでした3)。
参考資料: |
1) |
Bottiger Y, et al.:Br J Clin Pharmacol/42/6/00707~00711/1996 |
|
2) |
河合 喜孝 他:基礎と臨床/20/2/01054~01064/1986 |
|
3) |
Shintomi K, et al.:J PHARMACOBIO DYN/10/1/00035~00048/1987 |
[管理番号:6412]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
「製品Q&A」は、医療関係者の皆様からよくご質問頂く事項をとりまとめたものです。
製品の適正使用に関する参考情報であり、すべての事例にあてはまるものではございません。
そのため、本Q&Aの利用に伴って生じた結果につきましては責任を負いかねますのでご了承ください。
その他のお問い合わせは、弊社くすり相談センターまたは担当MRにいただきますようお願いします。