A.
レミケードで治療中の患者に不活化ワクチン(インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン等)を接種することは可能です。
不活化ワクチンは被接種者の免疫状態にかかわらずワクチンウイルスが増殖することはなく、不活化ワクチンにより感染症を発症するおそれはありません。関節リウマチに対するTNF阻害薬使用の手引き[1]や乾癬における生物学的製剤の使用ガイダンス[2]では、呼吸器感染症予防のためにインフルエンザワクチンは可能な限り接種すべきであり、65歳以上の高齢者には肺炎球菌ワクチン接種も考慮すべきであるとしています。
【不活化ワクチンの接種タイミング】
レミケード投与中に不活化ワクチンを接種するタイミングについて、規定はありません。患者の状態をみて、体調のよい時に不活化ワクチンの接種をご検討ください。
レミケード投与日に不活化ワクチンを接種することも可能ですが、レミケード投与により投与時反応などの副作用が発現しやすい患者に対しては、ワクチンの接種日を改めるなどの対応もご検討ください[3]。
| 参考資料: |
[1] |
日本リウマチ学会:関節リウマチ(RA)に対するTNF阻害薬使用の手引き(2024年7月7日改訂版) |
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[2] |
乾癬における生物学的製剤の使用ガイダンス(2022年版) |
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[3] |
Elkayam O, et al.:seminars in arthritis and rheumatism/39/6/00442~00447/2010 |
[管理番号:7803]
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[ 2025年11月 更新 ]