A.
レミケード投与前の準備、Infusion reaction発現時の対処法、予防投薬について、以下を参考にしてください。
(1)レミケードの投与前1)
レミケードの投与は、Infusion reactionの発現に備えて、適切な薬剤治療や、気道・静脈の確保、酸素吸入などの緊急処置をただちに実施することができる緊急キットを準備しておくなど、十分な体制のもとで点滴投与を開始してください。また、投与中および投与終了後も患者の状態を十分に観察するようにしてください。
田辺三菱製薬の医療関係者向け情報サイト(Medical View Point)の会員向けコンテンツに、「バイタルサインチェックリスト」「緊急キットの例」を掲載しています1)。
(2)Infusion reaction発現時の対処法 1)
患者に異常が認められた場合は、ただちにレミケードの投与速度を遅くするか、投与を中止します。必要に応じて、エピネフリン、副腎皮質ステロイド薬、抗ヒスタミン薬、アセトアミノフェンなどの投与や、気道・静脈の確保などの処置を行ってください。
■軽度から中等度の場合
・ 投与速度を遅くする、または投与を中止
・ ジフェンヒドラミンの経口または静脈内投与
・ アセトアミノフェンの経口投与
・ 喘鳴がある場合はヒドロコルチゾンを静脈内投与
・ 正常値になるまで10分毎にバイタルチェック
■重度の場合
・ エピネフリンの皮下投与
・ メチルプレドニゾロンの静脈内投与
・ 酸素吸入
(3)予防投薬 1)
レミケードの投与前に予防投薬を行うことで、Infusion reactionのリスクを軽減することが知られています。予防投薬には、以下の2種類の方法があります。しかし、必ずしもすべてのInfusion reactionを防止できるわけではないため、予防投薬を行った場合も投与中および投与後には注意が必要です。
・レミケードの投与前に、抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン25~50mg)とアセトアミノフェン650mgを経口投与する。
・レミケード投与時に、ジフェンヒドラミン25~50mgを静脈投与する。
Infusion reactionについては、電子化された添付文書の1.警告[1.3]、2.禁忌[2.3]、8.重要な基本的注意[8.6、8.8]、9.特定の背景を有する患者に関する注意[9.1.7]、11.副作用[11.1.3]、14.適用上の注意[14.2.2]をご確認ください。
参考資料: |
1) |
田辺三菱製薬 医療関係者向け情報サイト(Medical View Point)>製品・安全性:製品一覧>レミケード>安全性情報>レミケード点滴静注用100安全性情報(会員向けコンテンツ)>レミケードの注意すべき副作用:Infusion reaction |
[管理番号:7788]
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[ 2024年10月 更新 ]