レミケードQ&A

Q.妊婦へのレミケードの投与は?

A.
関節リウマチにレミケードを使用する場合、妊娠している又はその可能性のある患者には、使用できません。
関節リウマチに使用するにあたっては、電子化された添付文書(電子添文)に「メトトレキサート製剤による治療に併用して用いること」と記載されており、メトトレキサート製剤は、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には禁忌です1)

電子添文には、以下の記載があります。
9.5 妊婦
9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与による生殖発生毒性試験は実施されていない(本剤がヒトTNFα特異的で動物実験が実施できないため)。また、マウスTNFαを中和する抗体投与により、マウスを用いて検討された結果では、催奇形性、母体毒性、胎児毒性は認められていない。
9.5.2 本剤は胎盤通過性があるとの報告がある。従って、本剤の投与を受けた患者からの出生児においては、感染のリスクが高まる可能性があるため、生ワクチンを接種する際には注意が必要である。

臨床では、承認時までに妊婦又は妊娠している可能性のある女性への使用経験は少なく、妊娠中の投与に対する安全性は確立されていません2)

実験動物(雌マウス)に抗マウスTNFα抗体10及び40mg/kgを、妊娠6日及び12日目に2回静脈内投与して検討した結果は、以下の通りでした3)
・母動物の一般状態、体重、黄体数及び着床数に有意な変動はなく、妊娠末期の剖検においても抗マウスTNFα抗体投与に基づく異常所見は認められませんでした。
・胎児数、吸収胚数、生存胎児数、胎児体重及び性比に、溶媒対照群と比較して有意な変動はなく、胎児の外形、内臓及び骨格に催奇形性を示す所見もありませんでした。
・妊娠6日目の投与から8日後(妊娠14日)に、抗マウスTNFαモノクローナル抗体濃度を測定した結果、胎児への移行性が確認されました。
参考資料: 1) メトトレキサート錠2mg「タナベ」電子化された添付文書
2) インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意
3) 社内資料:マウスを用いた胚・胎児発生に関する試験

[管理番号:11143]

※電子添文はこちらよりご覧いただけます

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