Q.脳梗塞急性期にラジカット注射剤を投与する場合の血液検査の頻度は?
A.
脳梗塞急性期におけるラジカット投与時には、以下の検査間隔を目安にして肝機能検査、腎機能検査、血液検査を頻回に実施してください
1)。
なお、感染症を合併し抗生物質を使用している患者及び高度な意識障害(JCS 100 以上)のある患者では、特に頻回な検査をお願いします。
*1「頻回」な検査:投与開始時を含め週に3回又はおおむね2日おきの頻度
*2「特に頻回」な検査:1日おきまたはそれ以上の頻度
注意:14日以内に投与中止又は終了した場合は、中止又は終了時に検査してください。終了後の検査は医師が必要なしと判断するまで継続観察してください。
脳梗塞急性期にみられた急性腎障害は本剤投与4日目をピークに7日以内に、また検査値の急激な悪化及び複数の臓器障害は投与初期に多くみられたことから、投与前又は投与開始後速やかに腎機能検査、肝機能検査及び血液検査を実施し、本剤投与中も腎機能検査、肝機能検査及び血液検査を頻回に実施してください。また、投与終了・中止時に検査値の悪化傾向を認めた患者では、その後に急激な悪化を示す症例もあることから、投与終了後も継続して十分な観察を行ってください
2)。
また、抗生物質を併用した症例において急性腎障害が多く報告されており、本剤投与継続の可否を慎重に検討し、投与継続の場合には特に頻回に検査を実施し、投与終了後も頻回の検査を実施して十分な観察を行ってください
2)。
参考資料: |
1) |
ラジカット注30mg、ラジカット点滴静注バッグ30mg 適正使用のお願い(2016年1月) |
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2) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.重要な基本的注意とその理由 |
[管理番号:11207]
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[ 2024年7月 更新 ]
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