A.
電子化された添付文書の禁忌の項に、「慢性肝疾患のある患者〔副作用が強くあらわれるおそれがある。〕」と記載されています。
メトトレキサート（MTX）製剤の副作用として、劇症肝炎、肝不全、肝組織の壊死・線維化、肝硬変等の重篤な肝障害（B型またはC型肝炎ウイルスによるものも含む）が報告されています。従って、慢性肝疾患のある患者にMTX製剤を投与すると重い肝障害があらわれるおそれがあるので、投与しないでください1)。
ご参考までに、「関節リウマチにおけるメトトレキサート(MTX)使用と診療の手引き 2023年版」では、MTXによる肝障害発現の危険因子として以下を挙げています2)。
・慢性ウイルス性肝炎
・肝炎ウイルスキャリア
・その他の慢性肝疾患（脂肪肝を含む）
| 参考資料： |
1) |
インタビューフォーム Ⅷ．安全性（使用上の注意等）に関する項目 2．禁忌内容とその理由（原則禁忌を含む） |
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2) |
日本リウマチ学会：関節リウマチにおけるメトトレキサート(MTX)使用と診療の手引き 2023年版 p.96～99 |
［管理番号：15667］
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