A.
糖尿病・糖代謝異常がある患者への投与について、電子化された添付文書(電子添文)には、以下の記載があります。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.2 糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者[アシドーシスに基づく心収縮力の抑制を増強させるおそれがある。]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
〈効能共通〉
9.1.2 特発性低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者
血糖値に注意すること。低血糖の前駆症状である頻脈等の交感神経系反応をマスクしやすい。
β遮断薬は低血糖の前駆症状をマスクすることがあるほか、β2遮断作用によりインスリン分泌を抑制してインスリン抵抗性を増悪させるおそれがあります1)。
さらに、β2遮断作用により肝臓でのグリコーゲン分解が抑制されて血糖降下作用が増強されるおそれがあることから、メインテートと血糖降下薬(インスリン製剤等)は併用注意に該当します。血糖値に注意し、異常が認められた場合にはメインテートを減量もしくは中止して下さい2)。
参考資料: |
1) |
荻原 俊男 他:β遮断薬のすべて 第3版(2009年)p.370~373 |
|
2) |
電子化された添付文書 |
[管理番号:11071]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年11月 更新 ]