A.
β遮断薬を急に中止すると、離脱症状として狭心症・心筋梗塞、不整脈などが誘発されたり、一過性に血圧が上昇することがあります。中止する際は長期にわたって徐々に減量して下さい1)。
電子化された添付文書には、以下の記載があります。
8. 重要な基本的注意
〈効能共通〉
8.2 類似化合物(プロプラノロール塩酸塩)使用中の狭心症患者で急に投与を中止したとき、症状が悪化したり、心筋梗塞を起こした症例が報告されているので、休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないよう注意すること。狭心症以外の適用、例えば不整脈で投与する場合でも、特に高齢者においては同様の注意をすること。
〈慢性心不全〉
8.9 本剤の投与を急に中止した場合、心不全が一過性に悪化するおそれがあるので、本剤を中止する場合には、急に投与を中止せず、原則として徐々に減量し中止すること。
参考資料: |
1) |
荻原 俊男 他:β遮断薬のすべて 第3版(2009年)p.370~373 |
[管理番号:11068]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年10月 更新 ]