Q.外傷時の破傷風トキソイドの接種基準は?
A.
受傷した際、破傷風トキソイド(Td)と抗破傷風ヒト免疫グロブリン(TIG)を組み合わせて接種することで、破傷風の発症を予防する方法があります1)。
国内では明確な基準はありませんが、米国では、創部の状態と過去の予防接種の回数、最終接種からの年数を組み合わせて、Td・TIGの投与を行うか判断することが推奨されています1)。
【汚染のない、小さな創傷】
・Tdの接種歴が不明又は3回未満の場合、Tdを3~8週の間隔で2回接種し、その6~18か月後に1回接種。
・Tdの3回以上の接種歴があり、最終接種から10年以上経過している場合、Tdを1回接種。
【その他の創傷】
・Tdの接種歴が不明又は3回未満の場合、TIGを使用する。更にTdを3~8週の間隔で2回接種し、その6~18か月後に1回接種。
・Tdの3回以上の接種歴があり、最終接種から5年以上経過している場合、Tdを1回接種。(対象者が免疫不全状態であれば、Td接種歴に関わらずTIG使用)
参考資料: |
1) |
一般社団法人日本ワクチン産業協会:予防接種に関するQ&A集2023 p.166 Q18 |
[管理番号:14988]
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[ 2024年6月 更新 ]
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