A.
高齢者への投与について、電子化された添付文書(電子添文)には、以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.8 高齢者
低用量から投与を開始するなど患者の状態を十分観察しながら慎重に投与することが望ましい。一般に高齢者では過度の降圧は好ましくないとされている。
「高血圧治療ガイドライン2025」では、75歳以上や機能低下の強い65~74歳では、緊急の場合を除き、降圧薬の初期量は常用量の1/2から開始し、副作用に留意しながら段階的に増量するとしています[1]。
ただし、ヘルベッサー錠は徐放性製剤であり[2]分割や粉砕は避ける必要があること、ヘルベッサーRカプセルも徐放カプセルであり開けずに服用させること[3]とされていることから、常用量※より低い用量への減量は困難です。
高齢者への投与可否は慎重に判断し、投与にあたっては、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
※ヘルベッサー錠・Rカプセルの本態性高血圧症(軽症~中等症)に対する用法及び用量は、以下の通りです。
【錠】
通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1回30~60mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
【Rカプセル】
通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1日1回100~200mgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
弊社にて高齢者にヘルベッサー錠・Rカプセルを投与して非高齢者と比較検討したデータはありません。
| 参考資料: |
[1] |
日本高血圧学会:高血圧治療ガイドライン2025(2025年)p.148-150 |
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[2] |
【錠】電子化された添付文書 |
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[3] |
【Rカプセル】電子化された添付文書 |
[管理番号:15721]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2025年11月 更新 ]