Q.ジスバルの薬物動態に影響を及ぼす薬剤は?
A.
ジスバルの薬物動態に影響を及ぼす薬剤には、中程度以上のCYP3A阻害剤、CYP2D6阻害剤、中程度以上のCYP3A誘導剤があります1)2)。
・中程度以上のCYP3A阻害剤:イトラコナゾール、クラリスロマイシン、エリスロマイシン等
薬物相互作用試験において、強いCYP3A4/5阻害剤(ケトコナゾール)とジスバルを併用した時、バルベナジン及び活性代謝物のCmax及びAUC0-∞はジスバル単独投与時と比較していずれも約2倍でした。
・CYP2D6阻害剤:パロキセチン、キニジン、ダコミチニブ等
薬物相互作用試験において、強いCYP2D6阻害剤(パロキセチン)とジスバルを併用した時、活性代謝物のCmax及びAUC0-∞はジスバル単独投与時と比較して、それぞれ1.4倍及び1.9倍でした。
・中程度以上のCYP3A誘導剤:リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン等
薬物相互作用試験において、CYP3A4/5誘導剤(リファンピシン)とジスバルを併用した時、バルベナジン体及び活性代謝物のCmaxはジスバル単独投与時と比較して、それぞれ0.68倍及び0.49倍であり、バルベナジン体及び活性代謝物のAUC0-∞はジスバル単独投与時と比較して、それぞれ0.28倍及び0.23倍でした。
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅶ.薬物動態に関する項目 1.血中濃度の推移 |
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2) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 7.相互作用 |
[管理番号:16640]
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[ 2023年11月 更新 ]
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