Q.遺伝的にCYP2D6の活性が欠損している患者(PM:Poor Metabolizer)にジスバルを投与できますか?
A.
CYP2D6のPMであることが判明しており、かつ中程度以上のCYP3A阻害剤※を使用中の患者では、ジスバルの投与は避けて下さい。活性代謝物の血漿中濃度が上昇し、過度なQT延長等の副作用を発現するおそれがあります1)。
※イトラコナゾール、クラリスロマイシン、エリスロマイシン等
適正使用ガイド別冊 薬物相互作用一覧2)に中程度以上のCYP3A阻害薬一覧を掲載しています。但し、本一覧で全ての阻害剤を網羅しているものではありません。
CYP2D6のPMと判明していても中程度以上のCYP3A阻害剤を使用していない場合は、ジスバルの投与は可能ですが、40mgを1日1回投与とし、増量を行わないでください1)。また、活性代謝物の血漿中濃度が上昇した際にQT延長があらわれるおそれがあるので、ジスバルの投与前及び投与中は定期的に心電図検査を行う等、患者の状態を慎重に観察してください3)。
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅴ.治療に関する項目 4.用法及び用量に関連する注意 |
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2) |
適正使用ガイド 別冊 薬物相互作用一覧 p.1 |
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3) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.重要な基本的注意とその理由 |
[管理番号:16583]
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[ 2023年11月 更新 ]
「製品Q&A」は、医療関係者の皆様からよくご質問頂く事項をとりまとめたものです。
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