Q.遺伝的にCYP2D6の活性が欠損している患者(PM:Poor Metabolizer)へのジスバルの投与は?
A.
CYP2D6のPM患者において、ジスバルの投与は可能です。
しかし、活性代謝物の血漿中濃度が上昇し、QT延長等の副作用が発現するおそれがあるため、初回投与量は1日1回20mgとし、増量する場合には、1日1回40mgを超えないようにしてください1)。
また、中程度以上のCYP3A阻害剤※を使用中である場合は、1日1回20mg投与とし、増量を行わないでください1)。
※イトラコナゾール、クラリスロマイシン、エリスロマイシン等
適正使用ガイド別冊 主な薬物相互作用一覧2)に中程度以上のCYP3A阻害薬一覧を掲載しています。但し、本一覧で全ての阻害剤を網羅しているものではありません。
ジスバルの投与前及び投与中は定期的に心電図検査を行う等、患者の状態を慎重に観察してください1)。
[管理番号:16583]
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[ 2025年4月 更新 ]
「製品Q&A」は、医療関係者の皆様からよくご質問頂く事項をとりまとめたものです。
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