Q.ジスバル投与前に心電図検査は必要ですか?
A.
ジスバルの投与に際しては、投与による変動を確認するために可能な限り心電図検査の実施を考慮してください。
活性代謝物の血漿中濃度が上昇した際にQT延長があらわれるおそれがあるので、特に以下に該当する患者では、ジスバルの投与前及び投与中に定期的に心電図検査を行う等、患者の状態を慎重に観察してください(電子化された添付文書 8. 重要な基本的注意)。
該当しない場合でも、可能な限り心電図検査の実施を考慮してください1)。
・遺伝的にCYP2D6の活性が欠損していることが判明している患者
・QT延長を起こしやすい患者(著明な徐脈等の不整脈又はその既往のある患者、うっ血性心不全の患者、低カリウム血症又は低マグネシウム血症のある患者)
・中等度以上の肝機能障害患者(Child-Pugh分類クラス:B又はC)
・強いCYP2D6阻害剤※1(パロキセチン、キニジン等)を使用中の患者
・強いCYP3A阻害剤※1(イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)を使用中の患者
・弱いCYP2D6阻害剤と中程度以上のCYP3A阻害剤※1の両方を使用中の患者
・QT延長を起こすことが知られている薬剤※2を使用中の患者
※1 適正使用ガイド別冊 薬物相互作用一覧2)にCYP2D6阻害薬及びCYP3A阻害薬一覧を掲載しています。但し、本一覧で全ての阻害剤を網羅しているものではありません。
※2 当該薬剤の電子化された添付文書上、QT延長に関する注意喚起があるものを指します。
[管理番号:16534]
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[ 2023年11月 更新 ]
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