A.
断酒療法の場合は1日1~2回、節酒療法の場合は1日1回服用します。
服用のタイミングに規定はありません。
ただし、飲酒と同時または飲酒後にシアナマイドを服用しても効果は期待できない1)2)ため、飲酒前に服用しておく必要があります。
シアナマイドの作用は、服用後5分で発現しはじめ、1~3時間で最も強く6時間後にも持続し、24時間後にはほとんどなくなります3)。作用の持続時間を12時間程度と紹介している文献もあります4)。
※シアナマイドの用法及び用量について、電子化された添付文書(電子添文)には、以下の記載があります。
6. 用法及び用量
断酒療法として用いる場合には、シアナミドとして、通常1日50~200mg(1%溶液として5~20mL)を1~2回に分割経口投与する。
本剤を1週間投与した後に通常実施する飲酒試験の場合には、患者の平常の飲酒量の十分の一以下の酒量を飲ませる。飲酒試験の結果発現する症状の程度により、本剤の用量を調整し、維持量を決める。
節酒療法の目的で用いる場合には、飲酒者のそれまでの飲酒量によっても異なるが、酒量を清酒で180mL前後、ビールで600mL前後程度に抑えるには、通常シアナミドとして15~60mg(1%溶液として1.5~6mL)を1日1回経口投与する。飲酒抑制効果の持続するものには隔日に投与してもよい。
参考資料: |
1) |
薄葉 光夫:精神神経学雑誌/58//00093~00103/1956 |
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2) |
向笠 寛:精神神経学雑誌/64/5/00469~00491/1962 |
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3) |
熊谷 豊次 他:新薬と臨床/14/00421~00428/1960 |
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4) |
岩崎 啓一 他:ファルマシア/24011/01130~01132/1988 |
[管理番号:431]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年4月 更新 ]