Q.カナリアの過量投与時の症状と処置は?
A.
過量投与時の特有な症状・処置については情報がありません。
異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください1)。
なお、有効成分の透析による除去について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
13. 過量投与
13.1 処置
13.1.1 テネリグリプチン
末期腎不全患者では、血液透析によってテネリグリプチンは投与量の15.6%が除去されたとの報告がある。
13.1.2 カナグリフロジン
末期腎不全患者では、4時間の透析によってカナグリフロジンはほとんど除去されなかったとの報告がある。
<参考>
●低血糖
過量投与時の血中濃度の上昇に伴い低血糖が生じる可能性があります。
低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行ってください。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用時にはブドウ糖を投与してください1)。
●QT延長
有効成分であるテネリグリプチンはQT延長を起こすおそれがあります。海外臨床試験においてテネリグリプチン160mg※を1日1回投与したときにQT延長が報告されています2)。
※テネリグリプチンの用法及び用量は、「通常、成人にはテネリグリプチンとして20mgを1日1回経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら40mg1日1回に増量することができる。」です。
参考資料: |
1) |
電子化された添付文書 |
|
2) |
テネリグリプチン QTc間隔への影響試験(社内資料) |
[管理番号:14071]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年10月 更新 ]
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