カナグルQ&A

Q.カナグル投与中の脱水に対する注意は?

A.
電子化された添付文書には、以下の記載があります。

8. 重要な基本的注意
8.2 本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがある。また、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を行うよう指導し、観察を十分行うこと。特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者、腎機能障害患者、利尿薬併用患者等)においては、脱水や糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.3 脱水を起こしやすい患者(血糖コントロールが極めて不良の患者、高齢者、利尿剤併用患者等)
本剤の利尿作用により脱水を起こすおそれがある。

11. 副作用
11.1.2 脱水(0.1%)
口渇、多尿、頻尿、血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症等を発現した例が報告されている。


脱水について、患者に以下をご説明ください。患者向け資材もご活用ください[1]。
・脱水に関係した症状(のどが渇く、めまい、ふらつき、たちくらみ、眠気、疲れを感じる、ぼんやりする、脈拍がいつもより速く感じる)があったときは、水分を補給し、医師に相談する。
・多尿・頻尿があっても水分摂取を続ける。
・普段より多めの水分摂取を心がける。
・降圧薬服用中は、血圧が下がりすぎることがある。
・「シックデイ」は脱水になりやすいので、その日はカナグルの服用をやめ、医師に相談する。

■水分摂取量について
明確な水分補給量の目安は個人差もあるため設定されていません。
ご参考までに、日本腎臓病薬物療法学会のSGLT2阻害薬患者指導箋には、以下の記載があります[2]。
「服用初期は、利尿作用によりトイレの回数や尿量が増えやすくなります。脱水予防のために、日頃の飲水量に追加して水やお茶(1日約500mL程度)を飲んで下さい。」
参考資料: [1] 適正使用ガイド (3)特に注意が必要な副作用・臨床検査値異常 ②多尿・頻尿、体液量減少、脱水
[2] 日本腎臓病薬物療法学会:SGLT2阻害薬患者指導箋 ④水分補給  https://www.jsnp.org/ckd/sglt2_sogaiyaku.php

[管理番号:11026]

※電子添文はこちらよりご覧いただけます

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[ 2025年8月 更新 ]

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