A.
カナグルによる尿中グルコース排泄量増加が、浸透圧利尿に伴う体液量減少を引き起こす可能性があります 1)。
体液量の減少により脱水症状が発現することがありますので、適度な水分補給を行うよう指導※し、観察を十分行ってください。特に体液量減少を起こしやすい高齢者、腎機能障害患者、利尿薬併用患者等においては注意してください。また、血糖コントロールが極めて不良の患者についても脱水を起こしやすいため注意してください 2)。
弊社では『カナグル錠 適正使用ガイド』や、患者用資材を作成しております。ぜひご活用ください。
※ 患者への説明 3)
患者には、以下のことをご説明ください。
●脱水に関係した症状(のどが渇く、めまい、ふらつき、たちくらみ、眠気、疲れを感じる、ぼんやりする、脈拍がいつもより速く感じる)があったときは、水分を補給し、医師に相談する。
●多尿・頻尿があっても水分摂取を続ける。
●普段より多めの水分摂取を心がける。
●降圧薬服用中は、血圧が下がりすぎることがある。
●「シックデイ」は脱水になりやすいので、その日はカナグルの服用をやめ、医師に相談する。
■水分摂取量について
明確な水分補給量の目安は個人差もあるため設定されていません。
ご参考までに、日本腎臓病薬物療法学会のSGLT2阻害薬患者指導箋には、以下の記載があります4)。
「服用初期は、利尿作用によりトイレの回数や尿量が増えやすくなります。脱水予防
のために、日頃の飲水量に追加して水やお茶(1日約500mL程度)を飲んで下さい。」
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.重要な基本的注意とその理由 |
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2) |
電子化された添付文書 |
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3) |
適正使用ガイド (3)特に注意が必要な副作用・臨床検査値異常 ②多尿・頻尿、体液量減少、脱水 |
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4) |
日本腎臓病薬物療法学会:SGLT2阻害薬患者指導箋
https://www.jsnp.org/ckd/sglt2_sogaiyaku.php |
[管理番号:11026]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年9月 更新 ]