Q.妊婦へのインフルエンザワクチンの接種は?
A.
妊婦への接種について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。なお、小規模ながら、接種により先天異常の発生率は自然発生率より高くならないとする報告がある1)2)。
不活化ワクチンの接種は胎児に影響を与えるとは考えられていないので、妊婦は「接種不適当者」の範囲には含められていません3)。有益性が危険性を上回ると判断された場合には接種が可能とされています4)。
参考資料: |
1) |
Heinonen OP, et al.:Birth Defects and Drugs in Pregnancy (1977) p.314~321 |
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2) |
山口 晃史 他:感染症学雑誌/84/4/00449~00453/2010 |
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3) |
一般社団法人日本ワクチン産業協会 予防接種に関するQ&A集2023 p.60 Q16 |
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4) |
日本産科婦人科学会:産婦人科診療ガイドライン 産科編 2023 p.56~58 CQ101 |
[管理番号:14623]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年1月 更新 ]
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