A.
ウルソに対する食事の影響について、弊社で比較検討したデータはありません。
電子化された添付文書では服薬タイミングは設定されていないため、患者のコンプライアンスを考慮して服薬時期を指示して下さい。
ご参考までに、ウルソの有効成分であるウルソデオキシコール酸(UDCA)は胆汁酸の一種であり、消化管から吸収された後、腸肝循環を繰り返しながら、反復投与により胆汁中総胆汁酸分画に占めるUDCAの比率を増やし、肝臓に対して薬理作用を示します1)。
食後と絶食の投与を直接比較した報告ではなく、投与量や投与条件が異なるものの、健康成人に対してUDCA450mgを食後に経口投与した海外臨床試験2)およびUDCA400mgを絶食時に経口投与した国内臨床試験3)におけるAUCは、それぞれ12.0μg・hr/mLおよび12.39μg・hr/mLであり、食事の影響によってUDCAの薬効が減弱するような吸収量の低下を生じる可能性は低いと推察されています1)。
参考資料: |
1) |
牧野 勲:たんじゅうさん/2/2/00024~00025/2004 |
|
2) |
Simoni P, et al.:PHARMACOLOGICAL RESEARCH/31/2/00115~00119/1995 |
|
3) |
永松 信哉 他:薬理と治療/25/6/01637~01651/1997 |
[管理番号:1483]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年11月 更新 ]