A.
ユプリズナの投与にあたり、チェック項目をまとめた「ユプリズナご使用の前に(適正使用ガイド)」1)を用意していますので、ご活用ください。
詳しくは電子化された添付文書の「2.禁忌」「8.重要な基本的注意」「9.特定の背景を有する患者に関する注意」「10.相互作用」をご確認ください。
■ユプリズナの成分に対する過敏症の既往歴の有無:有の場合は禁忌に該当します。
■B型肝炎ウイルス感染の有無:活動性B型肝炎患者では、肝炎の治療を優先してください。B型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体又はHBs抗体陽性)では、ユプリズナの治療期間中及び治療終了後に継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意してください。
■感染症又は感染症の疑いの有無:感染症を合併している場合は感染症の治療を優先してください。ユプリズナの投与により末梢血液中のB細胞が枯渇するため、免疫抑制作用により感染症の病態を悪化させるおそれがあります。
■ワクチン接種予定の有無
・生ワクチン又は弱毒生ワクチン:ユプリズナの作用機序により、接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現するおそれがあります。接種が必要な場合はユプリズナによる治療開始の4週間前までに接種を完了させてください。また、B細胞数が回復するまで接種は控えてください。
・不活化ワクチン:ユプリズナの作用機序により、ワクチンの効果を減弱させるおそれがあります。
■女性の場合、妊娠の可能性の有無及び授乳中か否か
・妊娠可能な女性に投与する場合には、ユプリズナ投与中及び最終投与後6ヵ月間は適切な避妊を行うよう指導してください。
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましいです。
・授乳婦では治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。ユプリズナのヒト乳汁中への移行は不明ですが、ヒトIgGは乳汁中に移行することが知られています。
■小児等(低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児):小児等に対する臨床試験は実施しておらず、安全性が確立されていません。
参考資料: |
1) |
適正使用ガイド ユプリズナご使用の前に |
[管理番号:16182]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年2月 更新 ]