A.
過量投与時の症状の処置について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
13. 過量投与
13.1 症状
テオフィリン血中濃度が高値になると、血中濃度の上昇に伴い、消化器症状(特に悪心、嘔吐)や精神神経症状(頭痛、不眠、不安、興奮、痙攣、せん妄、意識障害、昏睡等)、心・血管症状(頻脈、心室頻拍、心房細動、血圧低下等)、低カリウム血症その他の電解質異常、呼吸促進、横紋筋融解症等の中毒症状が発現しやすくなる。
なお、軽微な症状から順次発現することなしに重篤な症状が発現することがある。
13.2 処置
血液透析は血中のテオフィリンを効率的に除去するとの報告がある。なお、テオフィリン血中濃度が低下しても、組織に分布したテオフィリンにより血中濃度が再度上昇することがある。
<参考>
・テオフィリンの血中濃度が20μg/mL以上になると中毒症状が発現しやすいといわれています1)。
・血漿蛋白結合率:約60%2)
参考資料: |
1) |
洞井 由紀夫 他:PHARM MED/6/10/00055~00061/1988 |
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2) |
厚生省薬務局研究開発振興課 監修:第十三改正日本薬局方医薬品情報(JPDI)(1996年)p.955~958 |
[管理番号:11551]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年11月 更新 ]