A.
適応症の「湿疹・皮膚炎」に含まれますので、アトピー性皮膚炎にも使用できます。
開発時の臨床試験では、以下の通りでした。
<成人>
アトピー性皮膚炎患者を含む湿疹・皮膚炎患者にタリオン錠10mgを1日2回、12週間連続投与したところ、最終全般改善度(中等度改善以上)は、63.1%(65/103例)でした1)。
<小児>
アトピー性皮膚炎患者(7~15歳)にタリオン錠10mgを1日2回、2週間連続投与した二重盲検比較試験において、ケトチフェンフマル酸塩ドライシロップに対する非劣性が検証されました(掻痒スコア変化量の調整済平均値の群間差の95%信頼区間上限が0.4以下)2)。
「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」3)では、抗ヒスタミン薬は、抗炎症外用薬と保湿外用薬による治療との併用で搔痒を軽減する可能性があるとされ、これらの外用療法の補助療法として非鎮静性第二世代抗ヒスタミン薬の使用が提案されています。タリオンは、非鎮静性第二世代抗ヒスタミン薬に分類されます。
参考資料: |
1) |
石橋 康正 他:臨床医薬/13/5/01383~01400/1997 |
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2) |
川島 眞 他:臨床医薬/31/3/00235~00251/2015 |
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3) |
日本皮膚科学会、日本アレルギー学会 編:日本皮膚科学会雑誌/131/13/02691~02777/2021 |
[管理番号:6323]
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[ 2024年1月 更新 ]