Q.透析患者へのタリオンの投与は?
A.
腎機能障害患者への投与について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
本剤の血漿中濃度を上昇させることがある。また、高い血漿中濃度が持続するおそれがある。
腎機能障害のある患者には、低用量(例えば1回量5mg)から投与するなど慎重に投与し、異常が認められた場合は減量、休薬するなど適切な処置を行ってください1)。
タリオンは主に尿中に未変化体として排泄されます2)。
血液透析の開始30分前にタリオン10mgを投与し、4時間の血液透析中の血漿中濃度を測定した結果、透析除去率は約40%でした。血液透析による除去率は少なく、CmaxやAUCが上昇してくるため、透析患者では低用量(5mg)から開始することが望ましいと考えられます2)。
参考資料: |
1) |
電子化された添付文書 |
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2) |
大石 哲也、望月 隆弘:臨床透析/20/12/01595~01600/2004 |
[管理番号:6321]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年1月 更新 ]
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