A.
電子化された添付文書上特に注意喚起されていません。
●弊社にて肝機能障害患者にタリオンを投与して薬物動態を検討したデータはありません。
ご参考までに、ベポタスチンベシル酸塩をヒト肝ミクロゾーム中で2時間代謝させた時、ほとんど代謝されず未変化体として残存していました(>95%)1)。
また、タリオン錠を健康成人男子に経口投与した場合、血漿中に代謝物は認められず、尿中に未変化体として投与量の75~90%約80%が排泄されました2)。
●安全性に関して、タリオン錠の使用成績調査において肝障害の合併の有無別に副作用発現頻度を解析した結果では、肝障害の有無により有意な差はありませんでした。
【アレルギー性鼻炎に対する使用成績調査】3)
副作用発現例数は、肝障害なしで41/2776例(1.48%)、肝障害ありで1/20例(5.00%)でした。
【蕁麻疹、皮膚疾患に伴う掻痒に対する使用成績調査】4)
副作用発現例数は、肝障害なしで45/1631例(2.76%)、肝障害ありで2/25例(8.00%)でした。
参考資料: |
1) |
ヒト肝ミクロソームにおける代謝および主要 P450 活性に与える影響(社内資料) |
|
2) |
横田 秀雄 他:臨床医薬/13/5/01137~01153/1997 |
|
3) |
馬場 廣太郎:新薬と臨牀/56/2/00120~00143/2007 |
|
4) |
川島 眞:新薬と臨牀/56/8/01281~01295/2007 |
[管理番号:15679]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年1月 更新 ]