A.
タリオンの用法及び用量について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
6. 用法及び用量
〈成人〉
通常、成人にはベポタスチンベシル酸塩として1回10mgを1日2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
〈小児〉
通常、7歳以上の小児にはベポタスチンベシル酸塩として1回10mgを1日2回経口投与する。
7歳以上の小児に対する増量は認められていませんが、成人に対しては「適宜増減」の記載があり、増量をご検討頂けます。
<参考>
増量する際に弊社として推奨する用量はありませんが、「蕁麻疹診療ガイドライン2018」1)には、「通常量の抗ヒスタミン薬で効果不十分な場合は2倍量までの増量を行っても良い」と記載されています。
タリオンを1回10mg、1日2回投与して2週後に十分な効果が得られなかった慢性蕁麻疹患者に対して、同量で投与を継続した「通常量群」と、1回20mgを1日2回とした「倍量群」を比較した報告(UPDATE trial)では、 4週後の全般改善度(中等度改善以上)は「通常量群」が37.4%、「倍量群」が68.2%でした(p=0.0004、χ2検定)2)。
同報告において、タリオンとの因果関係が否定できない有害事象は、「通常量群」では97例中1例(1.0%)で眠気が1件であり、「倍量群」では95例中6例(6.3%)7件で、眠気が5件、血圧上昇と心悸亢進が各1件でした2)。
参考資料: |
1) |
秀 道広 他:日本皮膚科学会雑誌128/12/02503~02624/2018 |
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2) |
川島 眞 他:臨床医薬/29/12/01057~01070/2013 |
[管理番号:10986]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年5月 更新 ]