Q.1型糖尿病性腎症に対するタナトリルの効果とその機序は?
A.
1型糖尿病に伴う糖尿病性腎症を対象とした二重盲検比較試験の最終測定時点における尿中アルブミン排泄量の変化は、プラセボ投与群では72%増加したのに対し、タナトリル投与群では41%減少し、両群間で有意な差が認められました(p<0.001、分散分析)1)。
タナトリルは腎におけるアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害作用に関連して蛋白尿を減少させ、腎機能低下の進行を抑制することで、糖尿病性腎症の進展を抑制します2)。
※1型糖尿病に伴う糖尿病性腎症の適応を有しているのは、タナトリル錠2.5および錠5です。タナトリル錠10は適応を有していません。
参考資料: |
1) |
1型糖尿病性腎症に対する二重盲検比較試験(社内資料) |
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2) |
薬理作用に関する資料(2002年1月17日、申請資料概要 ホ) |
[管理番号:6189]
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