A.
注射部位は以下から選んでください1)2)。
シリンジ製剤とオートインジェクター製剤では、注射部位が異なります※。
・腹部[へその周辺5cmの範囲は避けてください]
・大腿部[皮下脂肪が少ない(痩せた)患者では避けてください]
・上腕部[オートインジェクターは、上腕部には注射しないでください]
これらの中から注射しやすい部位をお選びください。ただし針を刺す位置は毎回少しずつずらしてください1)。押して痛みを感じる部位、あざ、赤くなっている部位、またはうろこ状になった皮膚や、傷跡あるいは皮膚線条(肉割れ)がある皮膚には注射しないでください。
【オートインジェクターの投与時の注意点】1)
・皮下脂肪の薄い部位は避け、皮下に注射が可能となる部位をお選びください。
・皮下脂肪が少ない(痩せた)患者の場合は、腹部へ注射してください。
・皮下脂肪の薄い部位への注射により、注射針先端が骨などの固い組織に接触して針先の曲がりが生じ、針が抜けにくくなる事例が報告されています。
・皮膚をつまんで投与することにより、つまんだ指に針が刺さる事故の発生が報告されています。特に皮下脂肪が少ない(痩せた)患者では、つまんだ指に誤って針が刺さるリスクを軽減するため、オートインジェクターは皮膚に対して垂直にしてください。また、注射部位が平らな状態になるよう注意してください。
・関節や骨などの固い組織から離れている部位に投与してください。
・注射部位に強く押し当て過ぎないでください。
・針を刺す位置は毎回少しずつずらしてください。
・押して痛みを感じる部分、あざ、発赤のある部位や、硬い、厚い部分、またはうろこ状になった皮膚には注射しないでください。
・傷跡または皮膚線条(肉割れ)がある部位には注射しないでください。
・潰瘍性大腸炎の患者に50mg製剤4本を投与する場合(200mgを投与する場合)は、投与部位は腹部と大腿部から選択してください。上腕部には投与しないでください。注射箇所をどの程度離すかについて明確な規定はありませんが、同一箇所への投与は避け、例えば右腹部、左腹部、右大腿部と左大腿部など別の場所への注射を推奨します。皮下脂肪が少ない(痩せた)患者では大腿部は避け、腹部の左右と上下に分けての注射も選択可能です。
・50mg製剤2本を投与する場合(100mgを投与する場合)も、同一箇所への投与は避け、皮下脂肪が少ない(痩せた)患者では大腿部は避け、右腹部、左腹部への注射を推奨します2)。
※ 電子化された添付文書
14. 適用上の注意(抜粋)
14.3 薬剤投与時の注意
〈シリンジ〉
14.3.1 投与は、上腕部、腹部又は大腿部を選ぶこと。
〈オートインジェクター〉
14.3.2 投与は、腹部又は大腿部を選ぶこと。
〈製剤共通〉
14.3.3 同一箇所へ繰り返し注射することは避けること。
キーワード:注射部位、投与部位、自己注射、自己投与、4本
参考資料: |
1) |
適正使用ガイド Ⅲ. 投与時にご確認いただくこと 2. シンポニー®の投与方法 |
|
2) |
Simponi® Product information Annex ⅢB:package leaflet
https://www.ema.europa.eu/en/medicines/human/EPAR/simponi |
[管理番号:16879]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年8月 更新 ]