A.
シンポニー®はIgG1モノクローナル抗体であり、IgG抗体は胎盤通過性があることが知られています。そのため、シンポニー®の投与を受けた患者から生まれた乳児では感染症のリスクが高まる可能性があり、乳児にワクチンを接種する際には注意が必要です1)。
出生から生ワクチン接種までの間隔(生後何ヵ月から接種可能か)について、ガイドライン等では、妊娠後期にTNFα阻害薬を投与した場合は、出生後6ヵ月までは生ワクチンの接種を控える方がよいとされています2)-5)。
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅷ. 安全性(使用上の注意等)に関する項目 6. 特定の背景を有する患者に関する注意 |
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2) |
全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)、若年性特発性関節炎(JIA)や炎症性腸疾患(IBD)罹患女性患者の妊娠、出産を考えた治療指針
https://ra-ibd-sle-pregnancy.org/doctor_toward/index.html |
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3) |
日本リウマチ学会:関節リウマチ(RA)に対するTNF阻害薬使用の手引き(2024年7月7日改訂版) |
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4) |
日本リウマチ学会:関節リウマチ診療ガイドライン2024 p.206~207 |
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5) |
厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」:IBD患者におけるワクチン接種 エキスパートコンセンサス(令和4年3月作成)p.49~51 |
[管理番号:16865]
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[ 2024年8月 更新 ]