A.
腎機能障害患者への投与について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
本剤の半減期の延長及びAUCが増大することがある。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら少量(1回0.5mg)から投与するなど、慎重に投与すること。高齢者では錐体外路症状等の副作用があらわれやすく、また、腎機能障害を有する患者では最高血漿中濃度が上昇し、半減期が延長することがある。
16. 薬物動態
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 高齢者及び腎機能障害患者での成績
健康成人、高齢者、肝機能障害患者及び腎機能障害患者にリスペリドン1mg錠を単回経口投与したとき、活性成分(リスペリドン+9-ヒドロキシリスペリドン)の薬物動態は、健康成人と比して、中等度腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス:30~60mL/min/1.73m2)でt1/2に35%の延長及びAUCに2.7倍の増大、重度腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス:10~29mL/min/1.73m2)でt1/2に55%の延長及びAUCに2.6倍の増大、高齢者でt1/2に30%の延長及びAUCに1.4倍の増大が認められた1)(外国人データ)。
参考資料: |
1) |
Snoeck E, et al.:PSYCHOPHARMACOLOGY/122/3/00223~00229/1995 |
[管理番号:8319]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年6月 更新 ]