Q.ALS患者にラジカット注射剤を投与する場合の条件は?(入院が必要?専門病院が必須?ALS専門医の基準は?)
A.
投与に際して、以下のことをお願いしています1)。
①ラジカット注射剤の投与にあたっては、ラジカットに関する十分な知識及びALSの治療経験を持つ医師(専門医*)が投与してください。
②専門医の所属する医療施設での投与が困難な場合は、専門医との連携**のもと、投与の必要性や安全確保について、当該専門医と十分に協議・確認した上で、投与してください。
③第1クールについては、必ず専門医の所属する医療施設で投与を行い、頻回な血液検査を実施してください。
*十分なALSに対する治療経験を有し、ALSの診断が可能である医師。原則として日本神経学会、あるいは日本神経治療学会に所属していること。また、難病指定医であることが望ましい。
**「連携」の具体的な条件
・専門医は、在宅医に対して患者のこれまでの治療内容等、必要な情報を提供する
・専門医は、本剤投与継続の是非など、治療方針についてアドバイスを行う
・専門医は、血液検査等の実施回数など、安全確保に関してアドバイスを行う
・有害事象など患者の状態が変化した場合には、専門医が相談に応じ、入院などの処置を引き受ける
(なお、緊急時に連携先の専門医施設での患者受け入れが困難な場合は、別途、引き受け可能な施設を確保しておくこと)
第1クールを医療施設で投与していただく際、入院は必須ではありません。
ラジカット注射剤投与にあたっては医療施設での投与を原則としていますが、身体状況や生活環境により通院困難な患者については在宅投与が可能です。第2クール以降、在宅投与となる場合は、在宅投与時の注意点について十分にご理解いただいたのち、ラジカット注射剤を適切に処方してください。
参考資料: |
1) |
適正使用ガイド 注射 2. 投与に際して |
[管理番号:11439]
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[ 2024年7月 更新 ]
「製品Q&A」は、医療関係者の皆様からよくご質問頂く事項をとりまとめたものです。
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