A.
ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助におけるオメプラゾールの作用は、胃内pHを上昇させることにより、併用されるアモキシシリン水和物、クラリスロマイシンの抗菌活性を高めることにあると考えられます。
ヘリコバクター・ピロリは酸性条件では多くが定常期にありますが、オメプラゾールの作用で胃内pHが上昇することによりヘリコバクター・ピロリが増殖期に移行してアモキシシリン水和物に感受性となります。また、胃内でのクラリスロマイシンの非解離型(活性分子型)の増加および非解離型となったことでの胃粘膜層への移行の増加によるクラリスロマイシン濃度上昇によって抗菌活性が増強されるものと考えられます1)。
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅵ.薬効薬理に関する項目 2.薬理作用 |
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[ 2023年12月 更新 ]