A.
肝機能障害患者への投与について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
9.3 肝機能障害患者
肝代謝型であり、血中濃度が高くなるおそれがある。
オメプラゾールは、主にCYP2C19および一部CYP3A4を介して肝臓で代謝を受けます1)。肝障害のある患者ではオメプラゾールの代謝が遅延し、その結果消失半減期が延長し、クリアランスが低下するおそれがある2)ため、投与にあたっては、患者の状態を慎重に観察してください。
慢性肝硬変患者8例にオメプラゾール20mgを静脈内投与※したときの消失半減期および全身クリアランスはそれぞれ2.8時間および67mL/minであったのに対し、別試験で検討された健康成人における消失半減期および全身クリアランスはそれぞれ0.7時間および594mL/minでした(外国人データ)2)。
※オメプラゾンの承認された用法は、経口投与のみです。
参考資料: |
1) |
Andersson T, et al.:BR J CLIN PHARMACOL/36/6/00521~00530/1993 |
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2) |
Andersson T, et al.:CLINICAL PHARMACOKINETICS/24/1/00071~00078/1993 |
[管理番号:2930]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2023年12月 更新 ]