A.
電子化された添付文書上は特に注意喚起されていません。
授乳婦に投与したときの母乳への移行性や有効性・安全性について、弊社で検討した臨床データはありませんが、動物実験(ラット)にて皮下投与した際に乳汁への移行がみられています。分娩後の母ラットに3H-ジフルプレドナートを皮下投与した場合、乳汁中放射性物質濃度は投与後2時間に最高となり、その濃度は血液中濃度の1.2倍でした1)。
「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」では、通常のステロイド外用療法では全身循環への吸収は少なく、授乳中もステロイド外用薬は乳児への影響を心配することなく使用してよいとされていますが、授乳婦の乳房へのステロイド外用が必要な場合は、授乳直前を避け、授乳前に清拭するなど、児が直接経口摂取しないように注意して下さい2)。
参考資料: |
1) |
藤野 明治 他:応用薬理/29/5/00687~00699/1985 |
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2) |
日本皮膚科学会、日本アレルギー学会 編:日本皮膚科学会雑誌/131/13/02691~02777/2021 |
[管理番号:17266]
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[ 2023年10月 更新 ]