A.
高齢者への投与について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.8 高齢者
腎機能検査値に十分注意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。腎機能等生理機能が低下していることが多く、メトトレキサートの排泄遅延により副作用があらわれやすい。また、免疫機能低下の影響を受けやすいため、重篤な感染症があらわれやすい。
なお、腎障害のある患者へのMTXの投与は禁忌です1)。
「関節リウマチにおけるメトトレキサート(MTX)使用と診療の手引き 2023年版」では、高齢者は用量依存性副作用(肝酵素上昇、消化器症状、口内炎、血液障害)が発現しやすいため、4~6mg/週※の低用量で治療を開始し、安全性を確認しながら増量することとされています2)。
※関節リウマチにおける電子添文の用法及び用量は、以下の通りです。
通常、1週間単位の投与量をメトトレキサートとして6mgとし、1週間単位の投与量を1回又は2~3回に分割して経口投与する。分割して投与する場合、初日から2日目にかけて12時間間隔で投与する。1回又は2回分割投与の場合は残りの6日間、3回分割投与の場合は残りの5日間は休薬する。これを1週間ごとに繰り返す。
なお、患者の年齢、症状、忍容性及び本剤に対する反応等に応じて適宜増減するが、1週間単位の投与量として16mgを超えないようにする。
参考資料: |
1) |
電子化された添付文書 |
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2) |
日本リウマチ学会:関節リウマチにおけるメトトレキサート(MTX)使用と診療の手引き 2023年版 p.27~29 |
[管理番号:15728]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年8月 更新 ]